世界で最も経験豊かな政治家の1人であるマレーシアのマハティール・モハマド元首相(97)が11日、来月にも行われる見通しの総選挙に出馬すると表明した。
マハティール氏は1981年から2003年までの22年間首相を務め、2018年には92歳で再び首相に返り咲いた。
今年1月には心臓病の手術を受けたが、今では議席を守れるほど回復しているという。
マハティール氏は、「私たちは誰を首相にするかは決めていない。まず私たちが勝利しなければ首相候補に意味はないからだ」と述べ、自身が首相を目指すかは言及しなかった。

散を発表した。政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)をめぐる世界最大の金融スキャンダルによる批判をかわし、政権基盤の安定を図る狙いがあるとみられる。
マハティール氏は1964年に国会議員に初当選し、1980年代に始まった急速な経済発展と変革をリードしたとして広く評価されている。
政界を引退後の2018年には、数億ドルの公金横領疑惑で非難されたナジブ・ラザク首相(当時)の対抗馬として出馬。かつての政敵アンワル・イブラヒム氏の助けを借りて、再び首相に就任した。
しかし2020年、内部対立が激化し、マハティール氏は辞表を提出した。

https://www.bbc.com/japanese/63224633