https://edo.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=803&item_no=1&page_id=13&block_id=21

  「欧米人にどう観られるか?」を強く意識し、特に東京では衛生・清潔・美化、秩序・マナー・犯罪、看板設置などに対し、
  意識改革のキャンペーンや取締りなどが行われました。
  上記リンクの論文を読めぱ、当時の日本、主に東京の実態が分かります。

 『河川浄化 経済高度成長期の当時,家庭やどぶの排水から工場排水まで,汚れた水の多くは川に流していた。
 またごみ,廃棄物も川にさかんに投棄されたから,「ゴミで埋まる都内の川」で「運搬船も立ち往生」という状況だった。
 実際「死の川」と呼ばれた隅田川は,悪臭が酷く,水上バスの乗客は激減,川辺は近づきたくない場所で,ウオーター
 フロントどころではない状況だった。こうした中,過去の美しい,風情れる隅田川の風景を懐かしみ,取り戻したい
 という思いは強かったが,当時は,都区内でも下水道はまだ完備しておらず,工場排水規制も緩く,抜本的対策は
 困難だった。そこで取られた対策が「・くさい隅田川・押し流す荒川の水40万トンでけさ第1回テスト。」(朝日新聞,1964年
 9月10日)であり,元を絶つのではなく,大量の水を流して,死の川隅田川の悪臭,ごみなどを一時的に排除する
 という,オリンピックまでに何が何でも臭いものに蓋をしてしまおうという対応だったのである。』


  テレビ東京 日曜ビッグ 『昭和平成ヒット商品 全部見せます5』 15.11.29 放送

  1950年代(昭和20年代後半~30年代前半)に入ると、健康に気を使うようになってきました。

  その反面、「『ゴミを捨てないで下さい』と立て札のでている所へ平気でじゃんじゃんとゴミを捨てます」と報道されています。
  テレビ東京によると、「戦後一番の悩みは水質汚染問題、川で野菜や食器を洗うのが当たり前の時代、よくお腹を壊して
  いました。そこで、爆発的に売れたのが正露丸。外出時にも重宝され大ヒット商品となり、いち早く家庭の常備薬に」。