4年前、アメリカ南部フロリダ州の高校で銃を乱射し生徒ら17人を殺害したなどとして殺人などの罪に問われた元生徒の男に対し、地元の裁判所の陪審は仮釈放が認められない終身刑の評決を下しました。

この裁判は、2018年2月、フロリダ州パークランドの高校で当時19歳だった元生徒のニコラス・クルーズ被告が銃を乱射し、生徒ら17人を殺害したなどとして第1級殺人などの罪に問われているものです。

地元の裁判所の陪審では、検察側が死刑を求めたのに対し、弁護側は重大な罪を犯したことについては認めながらも被告には疾患があったとして死刑の評決を避けるよう求めていました。

12人の陪審員のうち3人が死刑に反対したため、陪審は13日、死刑ではなく仮釈放が認められない終身刑の評決を下しました。

裁判官が評決を読み上げると、涙を流したり首を横に振り納得できないという表情を浮かべたりする遺族の姿が見られました。

評決のあと遺族らは会見を開き、娘を失った母親は「100%、死刑であるべきだった。この結果には失望を通り越しいらだちを感じる。全く理解ができない」と怒りをあらわにしました。

陪審の評決を受け、裁判所は来月1日に量刑を言い渡す予定です。