>>576 山本太郎「で、そう決意はしたけれども、実際にそこから月日が
流れて、いよいよ「どうしますか」最終確認ですよね。その時に
船後さんは心の底から「生きたい」という気持ちが沸き上がって
きたって言うんですよ。「死ぬ」って覚悟を決めてたとしても
「その気持ちは変わるんだ」ってことですね。揺れるんですよ人間は。
健康な時に決めた時に、健康な時に自分の弱った時のことを
想定したとしても、そんなもの想像できませんよ。無理なんですよ。
だから今、安楽死っていうことに関して何かしら法制度が
進んでいったとして、何かしらチェック項目に事項したとしても、
それは直前で変わるかもしれない。例えば人工透析の話が
ありましたね。福生でしたっけ。「人工透析を続けない」と
いうようなことを何かしら承諾したけれども、やっぱり体調が
急変して、もうこれはダメだということで病院に駆け込んだら、
「いやでも貴方承諾したじゃないですか」みたいなことで、
結果どうなったって、命失っちゃたって・・・。人間は揺れるんですよ。
何かの圧力だったり様々なもので、その時決断したとしても
最終的な決断が変わる可能性がある。そう考えると法制度で
そういうものを前に進めていくっていうのはかなり危険な
状態だと思います。あと、最終的に自分の本意ではないけれど
「周りの為に死のう」みたいな空気のまま、安楽死っていうのも
あり得ますね。逆に言ったら私はこれ国がえーと・・・
「自分たちの繋がりある人間には金をバンバン流したいけれども
お前らに使う金なんてないからな」っていうのが、これまでの
三十年以上のこの国の姿勢だったわけでしょ?
この局面で出てくる安楽死制度なんて、おそらくコストが
減らせる程度のことしか考えてませんよ。当事者の苦しみに
寄り添った時に、選択肢の一つとして浮上するというのは
理解しますけれど、国がこれに主体的に取り組もうというその裏には、
私はその寄り添いからは掛け離れた、ある意味での人減らしだったりとか
コストダウンというのが視野に入った選択なんだろうなっていうふうに
警戒しています。そう考えるとやっぱり進めるというよりかは、
立ち止まって考えようと、ブレーキを踏む方に
私は回るという判断です。ありがとうございます。」
【再UP】山本太郎とおしゃべり会in千葉県・幕張!10月1日
幕張国際研修センター4階シンポジウムホール 2022/10/03
https://youtu.be/Q4q6DvUZ9f4?t=3939