偽造品放置でアマゾン提訴 背景に「相乗り出品」
2022/10/16 17:24

インターネット通販大手「アマゾン」のサイトに自社製品の偽造品が出品されているのに放置され、売り上げが減少したなどとして、医療機器の製造・販売業者が9月、
アマゾンジャパン(東京)に対し計2億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
偽造品を扱っていると勘違いされ、深刻な風評被害にも悩まされたという業者。
背景にあったのは「相乗り出品」と呼ばれる、アマゾン独特のシステムだった。

アマゾンには、すでに販売されているものと同一の商品を別の業者が出品する場合、
販売価格や在庫数などを入力するだけで、すでに販売されている商品と同じページから
別業者の商品も販売できる「相乗り出品」という仕組みがある。

提訴したのは、新型コロナウイルス禍で注目を集めた医療機器「パルスオキシメーター」を製造している「トライアンドイー」(神戸市)と、販売会社の「エクセルプラン」(同)。

訴状によると、エクセル社は平成23年5月、アマゾンと出品サービス契約を交わし、登録料(月額4900円)を支払って「アマゾンマーケットプレイス」に複数種類の
パルスオキシメーターを出品していた。

指に挟むだけで手軽に血中酸素飽和度が測定できるパルスオキシメーターは、新型コロナウイルスの感染拡大とともに需要が急増。
だが、原告によると、昨年8月ごろから、中国の業者がトライ社の偽造品をアマゾンで出品し始めた。

以下ソース
https://www.sankei.com/article/20221016-7CAVFTST5ZIRXHFFZSLVHJ454A/