ガンで入院中の嫁の容態が急変した。電話を受けて俺が病院直行。そしたら医者が
「力及ばず、申し訳ありません…ご臨終です」
冷静に書いてる。自分のことじゃないみたいだ。
今でも自室の嫁の遺影が目に入るたび泣いている。
あとな、嫁の部屋を片付けてたんだ。
普段、うちは 自分の部屋は自分でするんだけど(家事は交代制)
そしたら、「夫君へ」と書かれた封筒があった。
封筒の中身、「これ読んでるってことは、私はこの世にいないということだよね。
元気ですか? ちゃんと食べて、きちんと眠ってますか? それとも可愛い
彼女見つけたかな?」
……最期まで夫を気遣う心優しい嫁で居てくれたんだな。
で、手紙の最後に「パソコンのdespairって名前のフォルダ、開いてね」
って書いてあったから開いてみた。
多少下手でも(俺、料理下手orz)栄養バランスがよくて簡単に作れるしかも安くておいしい料理、
弁当のおかずにいい料理、俺の好物…作り方、全部書いてあった。
ごめんな、嫁。最期まで心配かけて。お前は天国でいい男捕まえてくれ。
だけど、俺見かけた時には、ちょっとだけでも笑顔見せてくれたら嬉しい。


あの手紙を見つけてから、料理をするのが俺の日課になったよ。ありがとう、嫁。

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