知事選に立候補した内堀雅雄、草野芳明の両候補は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興政策などを訴えている。候補者の素顔を紹介する。(届け出順)

■内堀 雅雄候補 58 無 現

 福島県の復興と地方創生に向けた制度や財源を求め、政府と交渉に臨んできた。「論理だけでは通じない。最後は人と人」と交渉相手の魅力を見いだし、信頼関係を築く姿勢を大切にしている。

 県政を指揮する重責を担う中、福島県ゆかりのスポーツ選手の活躍に活力を得ている。大相撲の場所中はテレビ中継を録画し、郷土力士の取組は栄子夫人と画面の前で正座して観戦し、勝敗に全力で喜び、悔しがる。

 「健康長寿県」の実現を掲げ、自ら率先して健康づくりに取り組む。ヘビーメタルを鳴らし、気持ちを高ぶらせ運動に励む。栄子夫人の和食を中心とした手料理も体調管理に欠かせないという。

 長野県出身。2001(平成13)年に総務省から県に出向して以来、21年間にわたり現場主義を貫く。「現在進行形の復興を必ず成し遂げる」と覚悟は揺るがない。

(趣味)スポ―ツ観戦 (政治信条)継往開来・現場主義・進取果敢 (尊敬する人)箭内道彦 (印象に残った本や映画)「コシノジュンコ 56の大丈夫」

■草野 芳明候補 66 無 新

 県立高の社会科教員を長く務め、「自らの人生を切り開いてほしい」と生徒の明るい未来を願ってきた。だが、発話障害を理由に卒業後一度も就職できないまま30歳になった教え子がいると知り、「社会的な自立を支える教育予算を増やすべきだ」と立候補した。

 高校時代は教員志望ではなかったが、福島大2年時に転機が訪れた。ボート競技の全国大会で優勝し、子どもたちに勝つ喜びを伝える使命感に突き動かされた。採用後はさまざまな部活動の顧問として指導に熱を注ぎ、東北大会や全国大会での勝利に導いた。

 健康のためにと50歳の頃から走っている。昨年10月に須賀川市で開かれたマラソン大会では5キロの部に出場。惜しくも最下位だったが、とても楽しかったという。「これからも走り続ける」と自慢の体力で県政運営を担う覚悟をにじませた。

(趣味)マラソン、囲碁 (政治信条)誠実に生きる (尊敬する人)トルストイ (印象に残った本や映画)トルストイ「クロイツェル・ソナタ」

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