マスコットの作者「とばっちり受けた」

五輪マスコットの「ミライトワ」、パラマスコットの「ソメイティ」のデザインは小学生による投票で決まり、東京大会の「顔」として様々なイベントに登場し、親しまれた。

組織委によると、「ミライトワ」は「未来」「 永遠とわ 」を組み合わせた造語で、「素晴らしい未来を永遠に」という思いが込められた。「ソメイティ」は、日本の桜を代表するソメイヨシノと、英語で「非常に力強い」という意味の「so mighty(ソー マイティー)」に由来している。

マスコットのデザインは、組織委の審査会によって選ばれた最終候補3作品の中から、国内外約1万7000校の小学生による投票で決定。2018年7月以降、ぬいぐるみやキーホルダーのほか、マスコットがプリントされたシャツや帽子などが公式商品として販売された。

大会マスコットをデザインしたキャラクターデザイナーの谷口亮さん(48)は取材に「制作スタッフやマスコットは何も悪いことをしていないので、とばっちりを受けたような気持ち」とした上で、「汚職事件は一部の人たちによって起こされたもので、選手をはじめ真面目に取り組んできた人たちにとっての『五輪』が否定されたわけではない」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20221020-OYT1T50178/