「配属ガチャが心配」。そんな会話が就活生の間で交わされている。入社後の配属先が見通せない状況をカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」に例えた新語で、配属先への不安と決定過程の不透明さが背景にある。
最近の若い世代はやりたい仕事への意識が高く、希望と異なる配属は内定辞退や早期離職を招きかねないが、企業側からは困惑の声も上がっている。(武石将弘、鯨井政紀)


 「希望の部署に行ける見通しがなく、転職を考えている」。関東地方の自動車関連メーカーで働く入社2年目の男性(25)は、入社前後の面談などで営業職希望を繰り返し伝えてきたが、配属先は工場の生産管理部門だった。「配属ガチャに外れ、仕事への意欲が下がった」とこぼす。

 来春、大手金融機関に就職予定の東京都内の男子学生(22)は、「配属先が分からないと、仕事のイメージや将来のキャリアが想像できない。できる限り早く知りたい」と訴える。

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20221022-OYT1T50177/