習近平国家主席は、新たに最高指導部に選出された6人のメンバーを率いて、人民大会堂に設けられた記者会見場に姿を見せました。
そして、みずからが引き続き、党トップの総書記を務めると述べたうえで、新たなメンバーを紹介しました。
そのうえで「われわれはみずからの使命と責任を忘れず忠実に職務を果たし、党と人民の負託に決して背かない」などと、3期目に向けた決意を示しました。
さらに「中国式現代化によって、中華民族の偉大な復興を全面的に推進する。われわれは常に意気揚々とした精神状態で社会主義現代化国家を築かなければならない」と述べ欧米とは異なる独自の発展モデルを目指す「中国式現代化」を推し進める姿勢を強調しました。
中国共産党の指導部で最高指導部を含む政治局委員は、これまでよりも1人減って今回24人となり、習近平国家主席と関係が近いとされるメンバーが多く選ばれました。
一方、副首相を務め、これまで政治局委員だった胡春華氏(59)は今回、選ばれず降格した形です。
胡氏は、共産党の青年組織、共青団=共産主義青年団の出身で胡錦涛前国家主席や李克強首相に近いとされ、習主席らの次の世代を担う「第6世代」のホープの1人とも言われていました。
胡氏は、これまで習主席への忠誠を示す立場を明確にしてきました。
胡氏は、党の重要な政策や人事を決める新しい中央委員205人には選ばれていますが、今回の党大会で最高指導部のメンバーに入り、次の首相になる可能性も伝えられていただけに異例の降格となりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221023/amp/k10013867691000.html