習氏の部下たちは、一様に硬い表情

 異例の3期目となる総書記に選出された習近平(シーチンピン)国家主席に続いて記者団の前に登場したのは、政治局常務委員の6人。習氏に続いて2番目に現れたのは、上海市トップの党委書記を務め、習氏の元部下の李強氏だった。

 習氏に紹介されると、李氏は少しこわばった表情のまま左、真ん中、右に向かって頭を下げた。習氏と同じ色のスーツ、ワイシャツ、ネクタイ姿の李氏は、緊張した様子でひな壇に立っていた。

 新たに国家指導部の常務委員に入った李氏を含む4人は、いずれも習氏の地方時代の部下といった側近や信頼の厚いメンバー。その一人の北京市トップを務めた蔡奇氏は、習氏があいさつをしている間、硬い表情で、長身の体をまっすぐにしたまま立っていた。

 広東省トップを務めた李希氏は、習氏のあいさつが終わると拍手をし、習氏に続いて会場をあとにする際も拍手を続けていた。

 習氏以外の6人は、一言も発する機会はなかった。

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