物価と賃金上がる「普通の経済」へ 30年越しの脱デフレ

デフレは経済の活力を奪う。
物価が下がり続ければ、借りたお金の負担感は年々増す。設備投資のために借金をする会社が損をして、現金をため込む側が得をする。リスクを取って挑戦する経済主体から、リスクを取らず現状維持にとどまる側に実質的な所得移転がなされる。

日本経済の停滞の30年とデフレとは表裏一体の関係にある。

足元で消費者物価指数(CPI)は31年ぶりの伸び率だが、総合的な物価動向を示すGDPデフ...



https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA193CY0Z11C22A0000000/