“がんサバイバー”YouTuber、寛解したら登録者数が減少する事態に… 「不幸を見たい」「応援したい」視聴者の心理は

「僕は3年前、19歳の時にがんになった」

登録者数5万人のYouTuber・カルピンさん。がんサバイバーとして、余命宣告を受けたことや、その病状を赤裸々に公開。彼の日常を多くの視聴者が応援していた。

そして2022年4月、カルピンさんは「この度、無事にがんの方が完治(寛解)した」とうれしい報告を発表。YouTubeでその喜びをわかち合い、それからも退院後の生活を投稿し続けた。

しかし、「僕のYouTubeチャンネルの登録者が日に日に減っている」という悲しいお知らせが。なんと、がんが寛解した報告動画直後から登録者が1000人以上も減少。さらには再生回数・高評価なども減っているという。

「おそらくそれまで見てくれていた人たちにとっては、『闘病中』ってところに意味があったのかなって。その後(寛解後)も見てほしい」

不幸ではなくなった途端のユーザー離れ。その視聴者の心理について、20日の『ABEMA Prime』は考えた。

発信を始めたきっかけについて、カルピンさんは「同じがんで同じ治療をされていて、社会復帰するくらいまで回復された方がいる。それを知った時にすごく勇気と元気をもらえて、
『僕も体調がよくなったら発信する側になりたい』と思って始めた。(反響は)自分が思っていた以上にあって、温かいコメントばかりで励まされた」と話す。

寛解後に登録者が減っていることについては、「『寛解おめでとう』というコメントをたくさんいただいたのでうれしかったり、ただ数字的に見たら悲しかったりみたいな。ダブルであった」と明かす。

心理カウンセラー・メンタルトレーナーの笹氣健治氏は「“人の不幸は蜜の味”ということで、不幸を見たい人と、純粋に応援したい人がいる。前者はある意味、“映画が終わってしまったのでいいかな”という感じもあるのではないか」と分析。

 EXITのりんたろー。は「そのストーリーを一緒に戦っていたというか、気になって追っていた人が離れていってしまったのかなと。ファンが集まっていたのは闘病というコンテンツで、カルピンさん自身ではない。
その第1章が終わって登録を外してしまったのかなと、あまり人の不幸を見にきていたという印象は受けなかった」との見方を示す。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3d28489dcf4b49c4f63df8f394a5f199c7eaae12

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