タイに移住した男性、月に17万円を貯金する豊かな暮らし。月給は1年で20%アップ

いまだ低賃金にあえぐ日本を、急速な円安が襲っている。このジリ貧状態から脱するべく我々取材班は、海外の求人事情を追った。

物価の安いタイでも1年で月給が20%増加
コロナ禍の’21年で唯一在留邦人数がプラスに転じたタイには、現在多くの日本人が押し寄せている。
’21年4月からバンコクで働いているトオル氏もそのひとりだ。

「日本の人材紹介会社を介して、タイの日系医療企業の営業職に採用されました。
タイでは、外国人に最低月収として5万バーツ(約20万円)を支払う取り決めがあります。

採用当時は最低額でしたが、今は月に6万バーツ(約24万円)。日本で働いても給料アップは期待できないですが、
タイでは1年で20%も上がって正直驚きました」

貯金額は月に17万円
就労ビザと労働許可証は会社が負担しているという。物価の安いタイ。お金にも余裕が出てきたのだろうか。

「家賃や光熱費は月に1万バーツ(約4万円)。食費はタイ料理のみなら、1か月3600バーツ(約1万4000円)。
1万5000バーツ(約6万円)あれば1か月暮らせます。

なので今の給料から4.5万バーツ(約17万円)は貯金に回しています」

日本人の出稼ぎに関する問い合わせは増加
バーツ支給なので円安は追い風に。自動的にお金が増えている感覚だという。
実際に現地では日本人の出稼ぎは増えているのだろうか。

「今年に入ってからは、人材会社を通さず、メールで会社に『自分でも働ける仕事はないですか?』と応募してくる人もいます。
そういう問い合わせを見ていると、とうとう日本人が出稼ぎする時代が来たかと少し悲しくなりますね」

ひと昔前とは異なり、今ではタイも日本人がお金を落とす場所ではなく、お金を得る場所になってきているのかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72be81fca177580900b62dfc921e075199201cad