第8波発生への三つのシナリオ ~「いつ始まるか」「どれだけ被害が生じるか」~

時事通信

10月中旬になり、日本全国で新型コロナウイルスの感染者数が再び増加傾向にあります。
今年末からの冬には第8波の流行が起きると予測されていますが、これはその予兆なのでしょうか。
今回は第8波の発生に至る過程を解説しながら、今後の流行を予測してみます。(濱田篤郎・東京医科大学病院渡航者医療センター特任教授)

 ◇第8波の予兆か
 10月20日に開催された厚生労働省のアドバイザリーボード会議で、新型コロナの新規感染者数が10月中旬から日本全国で再び増加傾向にあると報告されました。
この傾向は北日本などで特に顕著に見られます。
こうした状況を、これから来る冬に予想されている第8波流行の予兆と捉えることもできます。

それというのも、ドイツやフランスで10月に入り、新規感染者数が増加しているからです。西ヨーロッパは日本よりも一足先に気温が下がり、秋の深まる季節を迎えているのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/501747df5306ef68c41d2ad96719638cc98d8413