安倍氏殺害の山上容疑者「精神鑑定で4か月も留置」は口封じの政治的拘束か

鑑定留置の間、警察の取り調べはほとんどできなくなった
 奈良県警は逮捕直後に、山上容疑者の氏名・住所などを県警記者クラブに広報した。筆者は奈良県情報開示条例に基づき、県警捜査1課と奈良西警察署が事件発生の7月8日から14日までにクラブに提供した広報文の複写を入手した。

 開示された文書によると、広報文は➀被疑者の逮捕②被害者の死亡③解剖結果(死因)と7月8日と9日の県警の記者会見(8日・刑事部長ら3人、9日・県警本部長)の連絡文の5枚だけだった。県警は、山上容疑者の「供述」に関しては、8日の会見での口頭説明以外、一度も広報していない。

 県警幹部は、山上容疑者の母親が1億円を超える献金などをした統一協会に恨みを抱き、協会幹部を攻撃するのが難しいと判断し、祖父の岸信介・元首相時代から協会と深い繋がりのある安倍氏を狙ったなどと供述していることを公式・非公式ルートで、記者クラブ加盟の報道各社に伝えてきた。しかし、鑑定留置の間、警察の取り調べはほとんどできなくなった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/be62a514515dcccf0ddd695800d1b77120453005