福岡市議の堀本和歌子氏(日本維新の会)が、次の市議選でライバル候補になるとされている元衆議院議員の新開裕司氏(参政党)になりすまし、新開氏と旧統一教会との関係を示すビラを配布していた件で28日、堀本氏が会見を行った。

 冒頭、堀本氏は「市議会議員の辞職届を出し、本日付で辞職させていただいた」と報告。「当該男性、当該男性を支援されている方々に多大なるご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 なりすましてポスティングを行った動機について、今年7月、街頭演説中に凶弾に倒れた安倍元総理に言及。「容疑者の動機である旧統一教会と政治の関わりに関心を持った。毎日ニュースを見て、献金問題で自殺した二世の方々が多数いることに、すごく心が痛くなった」といい、「いろいろな政治家の方が旧統一教会の広告塔として関わりがあることも知った」という。
続けて「当該男性が2019年10月、韓国の式典で祝辞を行っていた2時間ほどの動画をネットで拝見した」「日韓トンネルという議員連盟があって、10年ほど関係があり、今も(当該男性への)お声がけがあるという動画をYouTubeで見た」と明かした。

 その上で、当該男性の「韓国へは呼ばれたから行った」という報告に堀本氏は「無責任だと思った」といい、「まだインターネットを知らない方々に知ってもらおうと、チラシを作成した。市民に真相を知ってもらいたいと思っただけで、当該男性をおとしめるつもりはなかった」と述べた。

 また、チラシに発行元として自身の名前を書かなかったのは「私が批判していると思われることを恐れた」と回答。「当時は旧統一教会に関してさまざまな報道があり『真実を書くことが正義なんだ』と勝手に思ってしまった。間違った正義感だった」と明かした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2a5fdeb371720f254582b24bb8056919dff3aa