梨泰院雑踏事故:「警察コスプレ」と勘違いされた本物の警官たち…到着が遅れた要因か
2022/10/31 19:01

 先週末にソウルの繁華街・梨泰院で多数の死傷者を出した雑踏事故で、
事故対応が遅れた原因の一つとして、本物の警察官が「警察コスプレ」と勘違いされたことが指摘されている。
多くの人々がさまざまな仮装をして街に繰り出していたため、現場に出動した警察官を見ても、
「警察のコスプレをした一般人」だと思われてしまったというのだ。
実際に、事故現場にいた生存者や目撃者からも、同様の話が聞かれた。

 事故に巻き込まれたAさんは31日、韓国CBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』で、
「警察や救急車がなかなか入って来られなかった」と話した。Aさんは「(警察官はいたが)ハロウィーンなので、
警察のコスプレをした普通の人だと思われ、群衆が道を空けなかった」と説明した。

 目撃者のBさんも、韓国のSBSニュースとのインタビューで「救助隊員2人が通り過ぎたが、
人々は『あれ本物かな?』『あれも仮装だよね?』などと言っていた。初めはそうだった」
「警察が来ても誰が来ても、その場にいた人たちは皆、ハロウィーンの仮装だと思っていた。
そのため群衆は道を譲りもしなかった」と話した。

 実際に警察のコスプレをした人も多かったという目撃者の証言もある。
韓国に6年住んでいるというスペイン出身のマルコ・モレッリさんは、
米紙ワシントン・ポストに対し「ハロウィーンで多くの人たちが警察のコスプレをしていたため、非常に混乱した」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/05bf9f4ef0056090a0cd60c270b8d9fa9693ed3d