【海外発!Breaking News】池の鯉106匹をカワウソが食べつくす 被害総額100万円以上に「もう鯉は飼えない」(英)<動画あり>

2022年11月4日 5時0分 Techinsight

英ウスターシャー州ウスター市郊外のセント・ジョンズに暮らすキーラン・マッカーシーさん(Kieran McCarthy、68)は、これまでの25年間、鯉を愛して自宅の庭にある池でたくさんの鯉を飼育してきた。しかし最近になってキーランさんの庭に忍び込んで池の鯉たちを狙う“不届き者”が現れ、ほとんどの鯉が食べられてしまった。

被害に気付いたのは先月20日のことで、家の前にある庭と裏庭それぞれにある池のうちの1つで鯉の死骸を発見したキーランさんは、引き裂かれた鯉の様子を見て「カワウソの仕業ではないか」と推測した。「25年間鯉を育てていますが、こんなことは初めてですよ」とカワウソの被害はこれまでになかったとキーランさんは明かす。

キーランさんは被害を食い止めるため、140ポンド(約23900円)で金網を購入して池を覆うように設置し、土砂降りの雨の中で一日中見回りをするなど対策を取った。しかしカワウソはわずかな隙間を見つけ金網をかいくぐって池に忍び込んでおり、庭に設置したカメラがその姿を捉えていた。

キーランさんの懸命な対策にもかかわらずカワウソは毎晩午後8時30分から午前5時の時間帯にキーランさんの庭にやってきて鯉を狩り、最終的に5日間で106匹もの鯉が犠牲になってしまった。鯉は世界で最も高価な魚の一種であり、2018年には1匹140万ポンド(約2億3900万円)の値が付いたこともあった。キーランさんの被害は金額にして7000ポンド(約120万円)に上ると報道されている。

キーランさんは「今回の被害には非常に悩まされましたが、カワウソがやったことですので仕方ないです。カワウソは保護対象の種ですのでどこかへ移動させることができず、魚が喉を切り裂かれたり感染したりする姿を見るのは辛かったですね。カワウソは侵入経路を探し続ける賢い生き物なのです」ともどかしい胸中を語った。

市にも相談したキーランさんだったが「庭にカワウソが現れるなんてラッキーですね」と羨ましがられるだけだったそうで、「魚を飼っている人にとって、カワウソは“絶対的な殺戮マシーン”なのです。懐中電灯を持って追い払ったりもしましたが、ある晩は上手くいかずカワウソは私を見ても逃げずに狩りを続けたのです」と対策にも限界があったと話す。

飼っていた鯉のほとんどを失ってしまったキーランさんは「鯉を飼育するにはお金がかかるので、再び飼うことはできません。今回の件で酷く心が痛みましたが、カワウソがやったことは自然界の一部なのでカワウソを責めることはできません」と明かしており、現在は鯉の飼育に代わる新たな趣味を探しているという。

このニュースを見た人からは「カワウソは野生動物だから仕方ないけど残念だよ」「この男性は可哀そうだけど、運が悪かったんだ」「次は家の中で魚を飼うのがいいかもね」などキーランさんへの同情の声が届いている。
https://news.livedoor.com/article/detail/23138840/