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ペヤング新商品、高校生が120種提案 あふれる南三陸産ワカメ

麺を覆い尽くすほどワカメどっさりのカップ焼きそば「ペヤング」。まるか食品(群馬県伊勢崎市)が7日から販売する新商品は、ペヤング愛が止まらない高校生たちが提案した120種から選ばれた。使うのは、こりこりとした食感が売りの南三陸産ワカメ、100%。

 同社によると、「カップの中であふれるほど広がるワカメ」が売り。ふたを開けると、一瞬、主役は麺かワカメか、迷ってしまうほど盛りだくさんだ。

 提案したのは、志津川高校(宮城県南三陸町)の文化系クラブ「商業部」の生徒たち。物産販売などを通してビジネスを学ぶ活動をしている。

 実は商業部がペヤングの商品化にこぎ着けたのは、これが初めてではない。

 「ノーペヤング・ノーライフ」。顧問の根本博教諭(52)は、ほとんどの種類を制覇した無類のペヤング好き。部員の生徒たちも「研究会」を作り、新商品が出るたびに試食を繰り返す熱の入れっぷりだ。

 活動の一環として2021年夏に提案し、地元特産のタコをヒントにした「たこめし風」と、刺し身につきものの「わさび醬油(しょうゆ)味」を共同開発。今年2月に全国発売すると「大ヒット」(同社担当者)となり、売り上げの一部から町と学校側に330万円ずつ寄付された。