高額献金続けて老後破綻・・・それでも扶養義務は子どもに 宗教2世が「家族が献金取り戻す権利」求める

◆借金をしても、献金をやめなかった両親
その過程で、消費者金融や親族に約250万円の借金をしていることが判明。
両親はアルバイト代と年金で暮らすのがやっとだが、教団が来年に向けて信者家庭に求めている183万円の献金をさらに納めようとしているという。
女性は計約2億円の献金の返還を求めて自ら交渉を試みたが、教団側が「老後の資金に」と提示したのは3000万円。
10月末、知らない間に両親は合意書にサインしていた。
女性は「高額献金は信者の家族の人生を壊してきたのに、教団は理解していない」と憤る。

◆「老後の問題を2世に背負わせないで」
旧統一教会の被害者救済に向けた与野党4党の協議で、野党側は信者に代わって家族が献金の返還請求をできる権利も認めるよう主張するが、与党側は後ろ向き。

マインドコントロール下での高額寄付要求などの規制を柱とする新法の今国会での成立を、与党は先送りする考えを示している。
教団での活動を優先して年金を十分に納めていない信者もいるといい、女性が交流する宗教2世の間でも親の老後破綻を懸念する声が聞かれる。

女性は「家族や社会保障を犠牲にして献金してきた信者は多いのに、扶養義務は被害を受けた子どもに生じる。
老後の問題を2世に背負わせないように対策と支援をしてほしい」と話している。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/212232