名画攻撃、欧州の環境デモ暴走 背景に米富豪マネー
欧州で、環境活動家の暴走が止まらない。美術館でゴッホやモネの名画が相次いで攻撃され、各地で道路や橋が封鎖された。過激な抗議デモは、米国の富豪マネーが支えている。20世紀の「石油王」の孫娘が、スポンサーだと名乗り出た。
「最後の革新」は、米国の慈善活動家アイリーン・ゲティ氏(65)の非営利団体「環境緊急基金」が支援する環境ネットワークのひとつ。アイリーン氏は、「世界一の大富豪」と呼ばれたジャン・ポール・ゲティを祖父に持つ。20世紀、サウジアラビアやイラクの油田の開発で巨万の富を築いた人物だ。
アイリーン氏は10月、英紙ガーディアンに寄稿し、ロンドンの美術館でゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけた活動家を「誇りに思う」と称賛した。一族が化石燃料で設けた歴史に触れ、「私は地上の生命を守るために、資産を使うことを誓った」と記した。
https://www.sankei.com/article/20221105-M37JZG374VLUBEZM4NAC22GKIE/