一、謀反の疑いについて、家康様は上洛して説明するようにって言うけど、上杉家は国替えで会津に移ったばっかりです。
このタイミングで上洛しろとか…会津を治める時間ないんですけど。

それにウチは雪国だから10月から3月の間は自由に動けないんですよね。

こういう事情があるから上洛できないんです。
別に反抗してるわけじゃないですよ。

一、景勝に誓紙を出すようにとのことですが、誓紙を出しても約束を守らない人がいるようだし、誓紙ってあんまり意味のないものだと思います。

※家康の事を遠まわしにディスっている。秀吉の死後、豊臣政権の決まり事をことごとく無視し、好き勝手していた家康は石田三成や前田利家に注意され『もう約束破りません!』と誓紙を提出させられている。にもかかわらず、前田利家の死後にまた誓いを破って権力拡大の為に勝手な事をしていた。

一、景勝が謀反を起こそうとしてると家康様に報告した者がいるようですが、それが事実なのか調べもせずに景勝を悪者と決めつけるなんてあまりにも酷すぎます。

その者を呼び出して、景勝が謀反を企む理由をきちんと述べていただきたい。

それができないのであれば、そちらのほうが何かやましい心をお持ちになっていることになりますよねぇ?

一、あ、そういえば…
加賀の前田利長様の件、家康様の考え通りに事が運んで良かったですね。大変なご威光でございます。

※前田利家の死後、後継ぎの前田利長に謀反の疑いをかけて屈服させている。まさに今、上杉家に対して同じ事をしようとしている家康への嫌味。

一、謀反の為に武具を集めていると事ですが、それは違います。
田舎の武士は鎧や鉄砲を集めるのがステータスなのです。
そちら都会の武士達が、茶器などの人たらしアイテムを集めるのと一緒ですよ。文化の違いですね。

一、会津で道路整備や橋造りをしている件ですが、国の交通を良くするのは一国の主として当然のこと。

本当に戦をするつもりなら、あちこちに道を作るようなことはしません。
敵が攻めてきたら一方の防ぎさえまともにできないでしょう?

一、景勝に逆心がないのであれば上洛して説明しろ、との事ですが、まずは景勝を疑う者がなぜそう思うのか内容を明らかにしていただきたい。

その内容を正す事で我々の潔白が証明されると思っております。
ここを明らかにしない限りは上洛することはできません。我々は動きません。

そうこうしてる間に、秀吉様の遺言を無視して何かよからぬことを起こす人がいて、幼い秀頼様を見捨てる事になったとしても致し方なし。
その時は家康様の首尾が悪かったということになりますね。

まぁ、うちの景勝が悪いのか、そちらがよからぬことを企んでいるのか、そのうち世間のもとで明らかになるでしょう。

一、何度も言うけど景勝は謀反など考えておりません。

我々が無理やり戦をして天下をものにしたところで、世を乱した者として悪名が轟くだけ。
そのような恥をさらしてまで天下を欲する景勝ではありません。
家康様には何卒、ご安心していただきたい。

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