大阪万博工事、迎賓館など入札不成立4件…資材高騰や人手不足が影響

 2025年の大阪・関西万博で、運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)が発注するパビリオン(展示館)や催事場など主要施設の建設工事について、入札手続きが取りやめとなるケースが相次いでいることが7日、分かった。資材価格高騰や人手不足の影響で工事費用が予定価格を大幅に超える水準に上がり、10月末までに少なくとも4件の公募で入札が成立しなかった。予定価格を大きく引き上げて再公募した例もあり、会場建設費の膨張や計画の遅れが懸念される。

 万博協会の集計によると、4件は、▽万博のテーマを具現化する八つのパビリオンの一つで、生物学者の福岡伸一氏が手がけるテーマ館(予定価格12億円)▽大催事場(同47億円)▽迎賓館(同27億円)▽小催事場(同27億円)。予定価格の範囲内で入札がなく手続きを取りやめた「不落」が3件、入札者がいない「不調」が1件だった。
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