ロシア動員兵500人以上が死亡か 1個大隊ほぼ全滅 独立メディア [ウクライナ情勢]:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQC762Z5QC7UHBI022.html

ロシアの複数の独立系メディアは7日までに、ウクライナ東部に配置されたロシア軍動員兵の一個大隊が、ほぼ全滅したと伝えた。戦死者は500人に上る可能性があるという。

複数の独立系メディアに生存者や兵士の親族が語った証言を総合すると、この部隊はロシア南西部ボロネジ州から動員された予備役兵らで編成されており、装備がきわめて貧弱だった。

部隊は今月1日、ロシアが一方的に併合を宣言した東部ルハンスク州マキイウカ方面に配置され、塹壕(ざんごう)を掘るよう命じられた。スコップは「30人に1本」しかなかった。その最中にウクライナ軍から集中砲撃を受け、560~570人いた兵士のうち500人以上が戦死したという。

砲撃の前に、指揮官らは兵士に「君たちは『肉』となるために連れてこられた。どうせ皆殺しにされる」と述べ、食料調達の名目で前線から離れていたという。

ルハンスク州のハイダイ知事も6日、SNSでロシア兵500人が戦死したと投稿。「遺族に補償金を支払う必要が生じるため、ロシア軍は遺体を回収していない」と述べた。(根本晃)