ロシア海軍部隊、上層部批判 「不可解な戦闘」、300人死傷 ウクライナ

米CNNテレビなどによると、ロシア海軍太平洋艦隊の歩兵部隊が、ウクライナ東部ドネツク州で「不可解な戦闘」に投入され、4日間で約300人が死傷したと軍上層部を批判する書簡を、同艦隊の本拠地があるロシア沿海地方のコジェミャコ知事に送ったことが分かった。

ロシアの複数の軍事ブログが最近、相次ぎ書簡を公開した。

書簡を送ったのは第155歩兵部隊。書簡は、ロシア東部を統括するムラドフ将軍らにより「ゲラシモフ参謀総長の歓心を買うため、またも不可解な戦闘に投入された」などと批判しているという。

コジェミャコ氏は7日、「損害はあるが、彼らが主張するほどのものではない」と表明。国防省も声明を出し「深刻な被害はない」と発表した。しかし、国防省が個別の訴えに反応するのは異例で、軍内の不満に神経質になっているもようだ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は7日のビデオ演説で書簡に言及。ドネツク州でロシア兵は「毎日数百人死亡している」にもかかわらず、コジェミャコ氏は被害は大きくないと「うそをついている」と批判した。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a252670f95e88625b89f1ca7c234f9395b3886f1