圧力鍋の中には、溢れんばかりの現金が入っていて、数えてみると1600万円もあったという。

 発見した、宮城英和さんは「(見つけた時は)鳥肌が立って、頭が真っ白になった」と心境を明かしている。

 沖縄県恩納村のゴミ処理施設で、宮城さん達3人が驚きの経験をしたのは去年5月のことだ。3人は処分場の管理者に連絡し、1600万円を預けた。現金はその日のうちに警察に提出されたという。

 3カ月が過ぎ、持ち主が現れなかったことから1600万円は3人のものになったと思われたが、事態は思わぬ展開を見せる。処分場を管理している村が現金の所有権を主張したため、法廷闘争にもつれ込むことになってしまった。

 恩納村は「処分場に部外者が入ることは違法だ。現金の所有権はこちらにある」と主張。一方、宮城さんら3人は「村は処分場の立ち入りを黙認している。私たちに引き取る権利がある」と反論。

 最終的に1600万円は、恩納村に1000万円、3人に600万円という形で和解が成立した。そして3人は裁判などでかかった費用を差し引いて、残った300万円の全額寄付を決めたそうだ。

 宮城英和さんは「コロナの中で大変な人がいるかもしれない。ぜひ恩納村の方で、(支援に)役立ててもらえたらいいと思う」と理由を説明。一方、村の分1000万円は奨学金にあてられる予定だ。

https://times.abema.tv/articles/-/10047176