2020年米大統領選でバイデン氏が僅差で勝利した西部アリゾナ州の知事選は、民主党候補のケイティ・ホッブス州務長官(52)と、共和党候補のカリ・レーク氏(53)が接戦を繰り広げ、現地時間9日未明になっても勝敗は決まらなかった。
アリゾナはトランプ氏や支持者らが20年大統領選で「不正があった」と強く主張した州の一つ。
トランプ氏の支援を受けるレーク氏の8日の集会は、根拠の薄い「不正選挙」への糾弾で異様な盛り上がりを見せていた。

 州都フェニックス郊外のスコッツデールで開かれたレーク氏の集会には、8日夕方から大勢の支援者が詰めかけた。
レーク氏は演説で、同日午前に一部の投票集計機に不具合が発生するトラブルがあったことを問題視し、自らの不正選挙説を批判してきたメディアを「偽メディア」と批判した。
「公正で自由な選挙にするには、戦って勝たなければならない」と訴え、支援者を熱狂させた。

 集会で陣営スタッフは「きちんと投票がカウントされているか、ここにいる一人一人が確かめよう」と壇上から呼びかけた。
会場には「選挙の威厳を取り戻せ」との看板を掲げ、選挙に使う機械類の廃止などを訴える支援者の姿もあった。
IT関係の仕事に就くウェリントン・ケントさん(32)は「ホッブス陣営の集会に全然人が集まっていないのを自分の目で確かめた。これでレーク氏が負けたら99%不正があったと考えざるを得ない」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/490a3847f2ad27b871a3aef0f0b57dc7f7322b7e