かかってきたのに反応がない「無応答」の119番です。スマートフォンの普及で、カバンの中などで何らかの拍子に緊急通報機能が作動したり、小さなこどもや慣れない高齢者が誤って操作したりするなどのケースが増えているのです。2022年、その数はすでに200件を超えています。

応答しない通報を受けたら、どう対処するのでしょうか。

<駿東伊豆消防本部 通信指令課 伊藤幸永消防指令長>
「通報の応答がない場合は、折り返しの発信を行い、応答があるまで継続します」

しかし、マナーモードなどで折り返しに気づかなかったり、知らない番号からの着信だと出てもらえないこともあります。連絡が取れない場合は、携帯電話会社に依頼して持ち主を特定しつつ、GPSを頼りに出動。急病か、事故かも分からないため、救急車と消防車が両方出動して、安全を確かめます。

<駿東伊豆消防本部通信指令課 伊藤幸永消防指令長>
「無意識のうちにカバン、ポケットの中から、またお子さんが通報していることがあります。間違った通報で(消防から)呼びかけ、折り返しを受けた時には『間違いです』のひと言をいただけると助かります」

スマホの普及で増えた思わぬ119番通報。本当に必要としている人に消防がすぐに出動できるよう、誤発信には気をつけなければなりません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a78fbffe6d072637d5a3f58415194659fff4a1ff