米ツイッターが認証マークの有料化を打ち出したことを受け、直後から有名人や有名企業になりすますユーザーが続出して同社が対応に追われている。

CNNは、不正なコンテンツを投稿してツイッターに凍結された複数の認証アカウントを確認した。
こうしたアカウントはドナルド・トランプ前米大統領や、ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長、ニンテンドー・オブ・アメリカ、バスケットボールのレブロン・ジェームズ選手などになりすましていた。

ニンテンドーを名乗るアカウントは凍結される前、ゲームキャラクターのマリオが中指を立てる画像を投稿していた。
ジェームズ選手の偽アカウントは同選手がトレードを要求したと主張。
トランプ氏を名乗るアカウントは「これがイーロン・マスクの計画がうまくいかない理由だ」とツイートした。

9日には複数のユーザーがなりすましの認証アカウントを簡単に開設できてしまったと伝えた。
ただ、CNNはいずれについても責任の所在を確認できていない。

トランプ氏の偽アカウントを登録したブライアン・ウェラン氏はCNNの取材に応じた。

同氏のツイートによれば、トランプ氏の偽アカウントでヒラリー・クリントン元国務長官をフォローしようとしたが、その前に偽アカウントが凍結されて失敗に終わった。

ウェラン氏は、古い予備アカウントで自分の実名にひもつけたプリペイドカードを使って有料プランの「ツイッター・ブルー」を申し込み、わずか2時間で青い認証マークが付いたトランプ氏の偽アカウントを開設できたと話している。

専門家は、認証マークをめぐって重大な信頼問題が生じ、悪用の横行につながりかねないと危惧している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6289cf9c3fc6b1a716daf12f18ef90d99c559555