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「用心棒代を払え」“みかじめ料”受け取った暴力団組員を逮捕 「関係を断ちたい」ガールズバー経営者も逮捕される 東京・歌舞伎町

「用心棒代を支払え」などと迫り、東京・歌舞伎町のガールズバーから、”みかじめ料”を受け取った疑いで、暴力団組員の男が逮捕された。

指定暴力団・住吉会系組員の室田憲和容疑者(51)は、今年6月1日、東京新宿区・歌舞伎町のガールズバー側から、みかじめ料として、現金5万円を受け取った疑いがもたれている。

また、ガールズバーの経営者の男(52)も、みかじめ料を渡した疑いで、同じく逮捕された。容疑は、東京都暴力団排除条例違反だ。
みかじめ料とは、「用心棒代」「地代」などと称して、暴力団側が、いわゆる縄張り内の飲食店・風俗店などに要求するもの。

もともと、室田容疑者は、経営者の男に、ガールズバーの開業資金を貸していたとのこと。そこで、室田容疑者は「俺が出資した店なんだから、用心棒代を支払ってくれ」などと迫り、2年ほど前から、月3~5万円のみかじめ料を受け取っていたとみられている。

新型コロナウイルスの感染拡大により売り上げが落ちた影響で、みかじめ料が渡されていない時期があったものの、総額は100万円以上にのぼるという。今年6月20日、経営者の男が「暴力団と関係を断ちたい」と新宿署に相談したことで、事件が発覚。
歌舞伎町の防犯カメラの映像解析などから、室田容疑者の行動を確認し、みかじめ料の授受を裏付けたという。新宿署の調べに対して、室田容疑者は「知りません」と容疑を否認。経営者の男は「間違いありません」と認めている。

東京都では、2019年に、暴排条例が改正され、飲食店などが、みかじめ料を渡す行為についても罰する規定が設けられた。