米中間選挙で共和党の躍進「赤い波」が起きるとの予測がはずれ、連邦議会の上下院ともに接戦が続いている。
そんななか、多数の共和党候補に推薦を出し、党内での影響力を高めようとしたトランプ前大統領(76)が共和党内の「ライバル」に批判をぶつけ始めた。

 トランプ氏は10日夜、立て続けに声明を出し、報道機関やソーシャルメディアへの不満をぶちまけた。

 それだけにとどまらず、ターゲットにされたのが次期大統領選の共和党の有力候補と目される知事たちだ。

 トランプ氏は10日の声明の一つで、フロリダ州知事に再選したロン・デサンティス氏(44)を「平均的な共和党知事だ」と揶揄(やゆ)した。

 デサンティス氏は今回の中間選挙で59%の得票を集め、民主党候補に19ポイントの差をつけて圧勝した。

 フロリダ州は、大統領選のたびに共和党と民主党が接戦を演じる「スイングステート(揺れ動く州)」の一つで、
2020年の大統領選でトランプ氏はバイデン氏に3・3ポイント差での勝利だった。

 デサンティス氏はもともと再選することが予想されていたが、あまりの圧勝に注目があつまっている。
知事初当選の18年にはトランプ氏の支持を得ていた。

https://www.asahi.com/articles/ASQCD54W3QCDUHBI00P.html