この改正案が成立した場合、インターネット上でLGBTについて議論する情報はブロックされ、たとえばゲイであることを肯定的に描写しているとみなされる映画は禁止されることになります。

その影響はフィクションやノンフィクションの枠組みを問わず波及し、広告物や書籍、さらにテレビゲームにも影響が及ぶ可能性があります。

今回の法案を提出した議員グループを率いる、ロシア下院教育委員会の第一副議長ヤナ・ラントラトヴァ氏は、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、バイセクシャルをフィーチャーした数十のビデオゲームをリストアップしています。こうした「LGBTプロパガンダ」なゲームについて彼女は、「非伝統的な性的関係を魅力的なものに見せている」として、罰金を課すよう提起しています。

提出されたリストには、以下のタイトルが含まれているそうです。

『アサシン クリード』
『アサシン クリード ブラザーフッド』
『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード シンジケート』
『アサシン クリード オデッセイ』
『ボーダーランズ』
『Divinity: Original Sin 2』
『Dragon Age: Origins』
『ドラゴンエイジ:インクイジション』
『ライフイズストレンジ』
『The Last of Us』
『The Last of Us Part II』
『Fallout』
『エーペックスレジェンズ』
『RimWorld』
『オーバーウォッチ』

『オーバーウォッチ』のLGBTキャラクターとしては、トレーサー(レズビアン)とソルジャー76(ゲイ)が知られています。
ソルジャー76短編小説を通じてゲイであることが明かされたソルジャー76

『エーペックス レジェンズ』では多様性をフィーチャーしたキャラクターたちがさらに多く登場しており、ブラッドハウンド(ノンバイナリー)、ジブラルタル(ゲイ)、ミラージュ(クエスチョニング)、ローバ(バイセクシャル)、ヒューズ(パンセクシャル)、ヴァルキリー(レズビアン)、シア(パンセクシャル)、カタリスト(トランス女性)と多岐に渡ります。
エーペックスレジェンズ:新レジェンド「ヴァルキリー」紹介動画公開

ロシアではこうしたゲームを一括りに「LGBTプロパガンダ」とみなしているようです。

https://fpsjp.net/archives/433393