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「友よ、天国に着いた?」最後の焼香所閉鎖へ ソウル雑踏事故2週間

雑踏事故で日本人2人を含む150人以上が亡くなったソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)の現場近くにあった焼香所が12日、閉鎖されることになった。犠牲者を悼む人の姿が絶えず、当初の予定を1週間延長していた。
 焼香所などは10月29日の事故後、全国に70カ所ほど設けられ、韓国政府による「哀悼期間」が終わった11月5日に多くが閉鎖された。現場近くに残された最後の1カ所では、献花台の足元にたくさんのお菓子や飲料水、お酒とともに手紙も置かれ、「いとしい友よ もう天国に着いたの?」などと書かれていた。

 閉鎖の日となった12日、ソウル近郊の水原(スウォン)市から来た男性(53)は、事故で犠牲になった多くの若い世代の人たちのことを、自身の親族の一人の姿に重ねて静かに頭を下げた。「本当に安全な文化をつくらないと、亡くなった人たちが浮かばれない」と話した