なぜ「根性論」にはネガティブな印象があるのか?

人生において成功の鍵を握る「GRIT」
 皆さんは、「GRIT」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

 この言葉は、アメリカの心理学者でペンシルヴァニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱したもの。ダックワース教授は、「人生において成功の鍵を握っている能力とは何か?」という研究に取り組んだ一人として有名な方です。

 成功に真に必要な能力(IQ、記憶力、体力など)を調べた結果、下記の4つの能力が、成功に最も関係しているという結論に至り、それぞれの頭文字を取って「GRIT」と呼んだのです。

・Guts(ガッツ):困難なことにも立ち向かう度胸
・Resilience(レジリエンス):苦境にもめげずに立ち直る復元力
・Initiative(イニシアチブ):自ら目標を見つけて取り組む自発性
・Tenacity(テナシティ) :最後までやり遂げる執念

 ダックワース教授の書籍は、近年日本でも出版されているのですが、この「GRIT」という言葉が、日本語では「やり抜く力」と定義されているのを見て、私は腹を抱えて笑ってしまいました。「こんなもの、ずっと昔から日本で言われ続けている『根性』じゃないか?」と思ったからです。



「根性」を捨て、「理論」ばかりに固執する日本人

「根性」がなければ、エネルギー不足で競争に勝てない


「理論」と「根性」は、2つで1つである必要があると私は考えます。

「強度のストレスにさらされている」人たちよりも…

「ストレスの考え方、捉え方」によって、不調を起こす

【細川バレンタイン】
元プロボクサー。1981年、ナイジェリア人の父、日本人の母から生まれる。2006年、25歳でボクシングプロデビュー。外資系金融機関で営業マンを務めるかたわら、2017年に第40代日本スーパーライト級王者となる。2021年に現役引退し、現在はYouTubeチャンネルの運営、不動産事業、宿泊事業を手掛けている

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b9a83c7e613c87c28d8f168a765b1487e633d0f

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