長いマスク生活で増えた悩みに「歯の黄ばみ」があります。歯の黄ばみの原因とその対策について、“必白仕事人”の異名を持つ、歯科医師の末光妙子さんにうかがいました。

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長引くマスク生活、歯の黄ばみで悩む人が増加

「コロナ禍で患者さんからの相談が増えたのが、歯の黄ばみについてです。大人だけでなく、ママたちからお子さんの歯の黄ばみについて相談されることもあるほどです。

黄ばみの主な原因は飲み物や食べ物です。特に、コロナ禍で自宅時間が多くなったことで、コーヒーや紅茶などを飲む回数が増えたことが大きいと考えられます。

歯の黄ばみは、ステインと呼ばれる汚れです。皆さんも歯磨き剤のCMなどで聞いたことがあるのではないでしょうか。
ステインとは、食べ物や飲み物に含まれるポリフェノールなどの色素成分が歯の表面に蓄積したもの。それが歯の黄ばみとなってあらわれます。

歯の黄ばみの原因になる代表的なものにコーヒーや紅茶、緑茶、赤ワイン、ジュース。食べ物ではカレーやブラウンシチュー、ケチャップや醤油などの調味料があります。ポリフェノールが多く含まれている飲食物は、歯に着色しやすいので注意しましょう。

また、長いマスク生活で唾液の分泌が減り、口の中や歯が乾いていると、歯の黄ばみ、ステインが蓄積しやすいというのも原因の一つです。長い時間マスクを着用していると息苦しくなり口呼吸になっているので、意識して鼻呼吸をするようにしましょう。一度色がついてしまうと落ちにくくなるので、黄ばみがつかないようにすることが大事です。

予防方法としては、まずは正しい歯磨きです。着色しやすい飲食物を摂った後は、すぐに歯磨きをして汚れを落としましょう。コーヒーなどの飲み物を摂った後には、口をすすぐだけでも変わります。そのほか、ガムを噛むことを習慣づけることです。唾液がたくさん出ると、口の中が潤い着色しにくくなるからです。

歯の黄ばみは、清潔感を損なったり老けて見えたりするなど、見た目に影響が出ることはありますが、虫歯や歯肉炎になるということはありません。気になる人は、歯磨きプラス、歯の表面の黄ばみをとるケア用品などもあるので活用する方法もあります。
ケア用品を使っても落ちない場合は、元々の歯の色が原因ですので、気になる場合は、歯科医院でホワイトニングの施術がオススメです」(末光妙子さん)

https://news.yahoo.co.jp/articles/50eea1a7cb4b2ddc4a0206cf08431f0cc335a07d