水星の魔女』が新規層を獲得した要因 “継承と挑戦”の見事なバランス

同時に敷居が高いイメージを助長していた可能性も否定はできないだろう。

 また、新作が発表されるたびに「今回の作品はガンダムらしくない」という言葉も散見される。
「ガンダムらしさ」という言葉は一言では語りづらく、
視聴者一人一人の中に根付いているだろう。
現代のアニメ・漫画では考察文化が盛んであり、過去作の引用を見つけながら、
登場キャラクターやモビルスーツ、世界観などの設定について考察を重ねていくが、
その風潮が軽い気持ちで楽しむことを拒んでいる気がしてしまうことも想定できる。

 もしかしたら、一部のファンの中には今までの文章を読んで、
ロボットアニメという呼称に「ガンダムはロボットではない」と反感を抱くかもしれない。
これだけ長く続いたシリーズだと、熱心なファンが多くいることが、却って若者の参入障壁となっているのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dae76ac9bb907933bdd22d71de20226f964462a