中国共産党 「恋愛や結婚の指導強化」中国、人口減の危機感 価値観への介入も
【日時】2022年11月15日 15:26
https://www.asahi.com/articles/ASQCH02HRQCCULFA04V.html

 世界の総人口が15日、80億人に達した。新興国や途上国の人口が伸びる中で、
長らく世界一の人口大国として知られてきた中国は、来年にもインドにその座を明
け渡す見通しだ。かつて生まれる子どもの数を厳しく制限してきた中国政府は、一
転して人口が減る事態への危機感を強めている。

 「インドが人口で中国を抜いて世界1位になったというのは、事実か」。今年3月、
中国メディアがこんな記事を出した。ネット上でインドが人口で中国を抜いたとの
臆測が出回ったことがきっかけだった。

 記事では、インド政府の公式の数字ではまだ抜かれていないと結論づけた。
「(インドが)平均年齢の若さを優位性に変えるためには、良好な教育や産業、自由
などといった要素が必要だ」とする中国人研究者のコメントを引用し、仮に抜かれて
も脅威ではないとの見方を示した。

 臆測や報道が出回るほどの反応を示したのは、中国が人口世界一の座を譲る
ことへの危機感の裏返しだ。14億人を超える世界最大の市場こそが自国の強み
であり、その市場で得られるうまみが米中対立などの逆風下でも世界の企業を
中国につなぎとめているとの考えがあるからだ。