Snapdragon 8 Gen 2は、昨年(2021年)Qualcommが発表し、今年(2022年)のAndroidベースのハイエンドスマートフォンに採用されているSnapdragon 8 Gen 1の後継となる製品だ。Snapdragon 8 Gen 1が5nmのプロセスノードで製造されていたのに対して、同じ5nm世代でも少し微細化が進んだ4nmに変更されている。

 CPUのKryoには、プライムコアと呼ばれるレイテンシ削減に最適化されたハイパフォーマンスコアを1つ備えており、Arm Cortex-X3に強化されている。このほか、現時点では詳細は明らかにされていないが、パフォーマンスコアが3コア、電力効率重視のコアが4コアあるという構成になっている。

 GPUのAdrenoも強化されており、ハードウェア・レイトレーシング・エンジンを内蔵した。こちらも現時点では詳細は明らかにされていないが、ゲームソフトウェアがこのエンジンを利用すると、写真品質のゲーム画面を汎用GPUの部分に負荷をかけずに行なうことができるようになる。

 こうした改良により、GPUでは25%の性能向上、CPUは40%の電力効率の改善が行なわれ、バッテリ駆動時間を犠牲にすることなく性能を向上できるという。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1455740.html