経団連会長、賃上げ5%「驚きない」 春闘

経団連の十倉雅和会長は7日の記者会見で、令和5年春闘(春季労使交渉)に向け、
基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を中心に積極的な賃上げを会員企業に呼び掛ける考えを明らかにした。
物価高騰で目減りする実質賃金の底上げを図り、景気の回復につなげたい考えだ。

春闘の経営側の交渉方針などを示す「経営労働政策特別委員会報告」(経労委報告)の素案に盛り込み、
同日開いた正副会長会議で大筋の了承を得た。経労委報告は年明けに公表する。

十倉会長は、賃上げは物価動向に応じるのが基本的なスタンスとした上で「持続的なモメンタム(勢い)とし、
政府の言う『構造的な賃上げ』を目指したい」と強調。5年春闘で、ベアと定期昇給分を合わせて5%程度の
賃上げを求める連合の方針には「驚きはない」としつつも、賃上げ水準は「慎重に検討したい」と述べるにとどめた。

https://www.sankei.com/article/20221107-7X2GX2EAAVNWTCS5YZMZJ3UMIE/