2022年11月16日、文匯報は、上海市松江区のコンビニエンスストアで販売されていた群馬県など「日本の放射能汚染区域」産の食品について、当局が撤去命令を出したと報じた。

記事は、同区方松市場監督管理所が先日消費者より「デリバリーサービスを通じて買ったコンビニの輸入ゼリー製品を食べようとした際、日本の群馬県産ではないかということに気づいた」との通報があったと紹介。「現在、わが国では群馬県を含む日本の放射能汚染地域産食品の食品輸入が明確に禁じられている」とした上で、同管理所が商品を販売していたコンビニの調査に直ちに乗り出したと伝えた。

そして、調査の結果、当該製品の包装に中国語の偽装ラベルが貼り付けられており、ラベルに輸入業者として記載されていた広東省深セン市の企業に連絡を取ろうとしたところ、この企業が実在しないことがわかったとしている。

また、コンビニがサプライヤーの営業許可証や食品の合格証明書をチェックしないまま、ライオン菓子の「きえちゃうキャンディー」など福島県産キャンディー3品種36袋、オリヒロの「ぷるんと蒟蒻ゼリー」など群馬県産ゼリー食品5品種60袋を仕入れ、実体店舗やオンラインショップで販売していたことも判明し、同管理所がコンビニに対して商品の撤去を命じるとともに罰金5万元(約98万円)を科したと伝えている。

記事は、国家品質監督検験検疫総局が2011年に出した「日本の輸入食品農作物検査権益監督管理をさらに強化することに関する公告」により、11年4月8日より福島、群馬、栃木、茨城、宮城、山形、新潟、長野、山梨、埼玉、東京、千葉の12都県産の食品、食用農作物および飼料の輸入が禁止されていると紹介した。

この件について、中国のネットユーザーは「税関の段階で見つけられなかったのか?」「こんな物を買おうとする人がまだ本当にいるんだな」「日本産は全部買っちゃダメ」「上海人は日本が好きだからな」「そりゃあ上海ではウイルスだって簡単に住宅地に入り込めるわけだ」「人の命に関わる問題なのに、処分が軽すぎる」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)


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