ウクライナ大統領、ロシアとの停戦案を一蹴 「事態悪化させる」

【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は18日、ロシアとの「停戦協定」案は事態を悪化させるだけだと一蹴した。

 ゼレンスキー氏はハリファックス国際安全保障フォーラム(Halifax International Security Forum)でビデオ演説し、「ロシアは今、力を取り戻すための休息として停戦を求めている」として「このような休息は事態を悪化させるだけだ」との認識を示した。

「真の永続的な平和は、ロシアの侵略を完全打破することによってのみ実現する」と訴えた。

 ホワイトハウス(White House)は同日、ロシアとの和平交渉の開始時期を決められるのはゼレンスキー氏だけだとして、米国がウクライナに終戦に向けての交渉を迫っているとの見方を否定した。

 一方、米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長は最近、ウクライナには各地の戦闘での勝利に乗じた終戦交渉開始は可能との考えを示している。

 16日には、ウクライナは重要な成功を収めたが、ロシアはまだウクライナ領の約20%を支配しており、ウクライナ軍がロシア軍を領内から完全に駆逐する可能性は低いと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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