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ラストベルトと呼ばれる中西部諸州が激戦州でありスウィング州であって、大統領選を決することは知っているな?

2016年の大統領選で、トランプは、外交交渉によって、ラストベルト地帯に誰も見たこともないほどたくさんの海外企業の工場を誘致すると約束し、
みなに史上最大の減税をすると約束し、オバマケアよりも月々の支払いがずっと安く同時にオバマケアよりもカバー範囲がずっと広い医療保険を用意していると公約した。
そんな夢のような話が全部実現するとは思わなかったが、少しでも実現すれば世の中が変わる。
メキシコの壁なんてどうでもよかった。白人優位が奪われるとかもどうでもよい。

工場が消えたラストベルトでは、グローバル企業の末端の仕事ばかりになってしまっていた。
時給はとても家族を養える金額ではなかったし、医療保険に加入できる金額でもなかった。
とにかく食える仕事が欲しかった。生活を立て直したかった。
そこにトランプが上記の具体策をブチ上げたので、そりゃあ大人気になった。
トランプがグローバル企業と戦い、地元に工場を持ってこさせるならば、わが街もかつてのように食える仕事で溢れる活気溢れる街になるだろう。
オバマケアのようなバカ高い保険ではなく安価でカバー範囲が広い保険ならばぜひ入りたい。医療破産もなくなる。
大規模減税もありがたい。

トランプはラストベルトの激戦州で勝ち、大統領に就任した。
最初に実現したのは、大規模減税だった。
富裕層とグローバル企業などの大企業向けの大規模減税だった。庶民には減税なし。
金利を抑え込む政策で株価が上昇していき、グローバル企業は空前の景気に。
だが、ラストベルト庶民は、株の配当で食っているわけではない。
グローバル企業の求人が増え、統計上の好景気がやってきた。
でも、増えていく求人は最低時給のモノばかりで、努力しても家族を養うことはできないのは前と同じ。
約束の海外企業工場誘致は一つも実現しなかった。
そしてトランプはオバマケアを廃止に追い込み、代わりの保険は作らなかった。
医療破産は増加した。

2020年の選挙で、トランプは自分の政策のおかげで、求人が増え株価が上昇したと主張し、ウルトラリベラルのバイデンに政権を任せれば、
全てを失うと煽った。

さて、ここでバイデンは具体的にいかなる政策を提示したのか。何を公約したのか。