安倍晋三首相 「吐血」証言の衝撃
〈「体調問題」全真相〉 70年談話、総裁選…「焦り」と「弱気」の核心

(中略)

さらに取材を進めると、体調の急変は翌七月一日にも続いていた。

 この日、夕方十七時より、安倍首相は、東京・上野公園にある国立美術館で「ボルドー展」を鑑賞していた。
この日から霞が関で始められた「ゆう活」のPR活動の一環だった。

「『ゆう活』とは、政府が音頭をとって、残業の多い国家公務員に対して、仕事を原則、定時で切り上げ、家族との団らんや余暇に充てようと提唱するものです。
国民に知らしめるため、まず初日に安倍首相が美術館を訪れたのです」(全国紙政治部記者)

 美術館での鑑賞を終えた安倍首相は、近隣の定食屋で名物のハムカツに舌鼓を打ち、ビールとホッピーを飲んだ。
そして十九時を回り、帰宅する途中の車内で安倍首相は腹痛を訴えたのだ。

「総理はお腹を下したようで『トイレに行きたい』というのですが、警備上の問題があり、そのへんのコンビニのトイレに駆け込むわけには行きません。
結局、渋谷区にある私邸まで、我慢してもらうしかなかった。
そこで、少しでも早く帰宅できるよう、信号をすべて青信号になるよう調整したのです」(別の官邸関係者)

(後略)

週刊文春 (2015年8月27日号)
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-04-4910204040855