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希少がん、再手術で人工肛門の可能性も 闘病生活への区切り願って

希少ながん・消化管間質腫瘍(しゅよう)(GIST〈ジスト〉)を患った記者(54)は今年6月、「希少がん闘病記 記者54歳、心乱れて」を朝日新聞デジタルで連載した。根治を目指して今月末、腹膜に転移している腫瘍を取りのぞく手術をする。一時的に人工肛門(こうもん)になる可能性があるという。人工肛門とはどんなものなのか。

 「残った腫瘍を取り、根治を目指しましょう」

 10月中旬、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)の診療室で医師にそう言われた。

 小腸にできた大きな腫瘍を取りのぞいたのは昨年7月。この手術後、腹部にまだ腫瘍が残っているという説明は受けていた。

 「根治」という医師の言葉に、明るい気持ちになった。

 ただ、残っている腫瘍は直腸に近い腹膜にできている。腫瘍の形状や広がり次第では、直腸も切除することになる。その場合、「一時的に人工肛門になる可能性があることを承知しておいてください」と告げられた。

 同病院では、術前に専門知識を持った皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師による説明の時間を設けている。