https://www.mbs.jp/news/feature/scoop/article/2022/03/088239.shtml

SNS上での『精子取引』...50人以上の子どもがいると話す人も 医療機関でのドナー不足の背景には「子どもの出自を知る権利」

 ネット上で取り引きされる遺伝子。現在ツイッターなどで数千円〜数万円で人の精子が個人間で売買されている実態がある。精子をもらったり買ったりする行為は法律では規制されていない。取材を進めると50人以上も子どもがいるという人物もいた。その実態を追った。

『子どもを産みたい』ネットで精子提供を求めた夫婦
清水尚雄さん(39)。家族4人で過ごす休日のひと時が何よりの幸せだという。
 2歳になった長男と、去年生まれたばかりの長女。2人は父親の尚雄さんと血が繋がっていない。
 「私が元々戸籍は女性で生まれてきて。トランスジェンダーでしたね」
尚雄さんは2014年に性別適合手術を受けて戸籍を男性に変えた。
 そしてその翌年、以前から交際していた彩香さん(28)と結婚したという。

 (清水尚雄さん)
 「友人がこの家に遊びに来た時に、子ども2人を連れてきていて」
 (妻・彩香さん)
 「それを見たときに、自分はやっぱり家族を作りたかったのかなって」
 (清水尚雄さん)
 「男性として精子を持って生まれてくることができたのなら、そういった悲しい思いをさせなかったのにって」