秋葉賢也復興相が昨秋の衆院選で公設秘書に選挙活動の報酬を支払っていたとする報道について、秋葉氏は25日の記者会見で「事実誤認を前提に書かれた記事だ」と反論した。与野党から進退を問う声が出ているが、辞任は否定した。

「FRIDAYデジタル」が23日、「『選挙運動員買収』疑惑」などと報じた。秋葉氏の2021年衆院選の選挙運動費用収支報告書によると、公設秘書を務めた2人に対し、選挙運動の報酬として12万円と8万円が支払われていた。

秋葉氏は、報酬は「選挙管理委員会に届け出を行ったうえで、車上運動員として活動した日数分について、法令で認められた報酬を支払った」と述べ、問題はないとの考えを示した。

報道では、秘書が報酬を得ながら車上運動員以外の選挙活動をしていたと認める発言があり、選挙買収にあたる可能性も指摘されている。この点について秋葉氏は「不正確な回答を秘書の方で行ってしまった」と弁明した。

相次ぐ「政治とカネ」の問題に関する報道に、与野党から進退を問う声も出ている。秋葉氏は「誤解を含めて払拭(ふっしょく)できるように丁寧に説明して参りたい」として辞任は否定した。

https://www.asahi.com/articles/ASQCT3F22QCTULFA004.html?iref=comtop_7_05