勤務先の交番などの端末を使い、不正に知人約60人の個人情報を閲覧したとして、兵庫県警が50歳代の男性警部補を所属長訓戒の処分にしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。処分は10月17日付。

 捜査関係者によると、警部補は昨年夏頃から今年夏頃、勤務先の交番などで、捜査などに使用目的が限られている照会用端末を無断で操作。自身の同級生や学生時代の恩師ら約60人の住所などの個人情報を調べ、閲覧したという。警部補は県警の聞き取りに不正を認め、「どこに住んでいるのか、近況が気になった」と話したという。

 7月下旬、警部補が業務中に自身の信仰する仏教系の宗教への入信を同僚に勧めていると内部通報があり、県警が調べたところ、端末の不正使用が判明した。

 県警によると、照会結果が宗教の勧誘に利用された形跡は確認されておらず、個人情報の外部への漏えいもなかったとしている。https://news.yahoo.co.jp/articles/1af271ea12d20c68f955d97ce8c1963e2540464d