自分より弱いものをたたく「弱者男性」 その苦しみを社会が救うには

――「弱者男性」という言葉が使われ始めたのはいつからですか。

 SNSを中心に2010年代から盛んに使われるようになりました。女性や性的少数者、民族的マイノリティーの権利が尊重され、共感を呼ぶ風潮に反発し、「強者」とされる男性の中にも自分たちのような「弱者」性を持つ男性がいるのにないがしろにされていることを提示する言葉です。

 「キモくて金のないおっさん(KKO)」「かわいそうランキング」などの表現を経て、「弱者男性」へとシフトしてきました。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQCL5G7DQCKUTIL03D.html