なぜいま海外で日本のマンガの売上が爆発的に伸びているのか? 欧米の出版関係者が語る“その熱狂”
https://news.yahoo.co.jp/articles/f37b39669b680c68350f086488b0c0cbe96a4fce?page=1

いまや世界中で親しまれている日本のマンガだが、とくにここ数年、欧米でその販売数が飛躍的に伸びている。日本のマンガはいかにして世界のメインストリームとなったのか、英紙「ガーディアン」が現地の関係者たちを取材した。

12歳になる娘の誕生日プレゼントを探すため、私はランチタイムに大型書店のウォーターストーンズに向かった。娘のための本選びはうまくいったためしがないので、20代の書店員におすすめを尋ねると、マンガのコーナーへ案内してくれた。

「面白いわよ。右のページから左へ読んでいくの。娘さんも気に入ると思うわ」と言われた。「社会不安症の高校生を描いた『古見さんは、コミュ症です。』なんかいいかも。でなければ、ダークファンタジーの『東京喰種 トーキョーグール』は? 対象年齢が少し上だけど、10代の子はそのほうが喜ぶから」

だが、2人で棚を探してみると──なんと、4つの棚がまるまるマンガに充てられていた!──、良さそうな作品はどれも1巻が見当たらない。在庫切れだと説明された。あまりの人気で売り切れてしまったのだという。

「マンガ」は日本発祥で、数十年にわたり日本国内で大々的な人気を博してきた。だがこの5年のあいだに、その売れ行きは世界中で爆発的に伸びている。一般的に白黒で印刷され、多様なジャンルに及ぶこのマンガは、英国で驚異的な販売数を記録している。